ソフィア・コッポラ!
エルビス・プレスリー!!
の嫁ってあの可愛かった子!?!?
と、飛びついた今作。
ちょっと期待過多だったかなぁ…
(見始めて20分、「キスから始まる」シリーズでこのプレスリー役のジェイコブ・エロルディくんが苦手だったことに気づいた)
ドイツの田舎で退屈していたテキサス出身の女子高生が、スーパースターと恋に落ち、見初められ結婚し、母になる話。
もちろん周知の事実、このシンデレラストーリーは破綻する。
なんともプリシラ役のケイリー・スピーニーの可愛らしさ。特に女子中学生時代のピュアでまだ愛も恋も知らないいたいけな雰囲気はロリコンで有名なプレスリーがメロメロになるのも説得力があるってもの。
アメリカンガールのティーンエイジャーなポニーテールほど可愛いものはない。同性の私から見てもこれはしゃーないな、と思う笑
にしても、やっぱり天才というのはこう…色んな意味でアブノーマルでマイノリティな生き物なのかもしれない。
異常な過保護、性癖。今じゃ考えられないちょっとゾッとするような描写もある。ベッドでじゃれつく2人は猫のようで、かと思えば椅子が飛んだりプレスリーの手が容赦なくプリシラに出たりする。
(体格差のあるジェイコブくんだと余計怖く見えるんだよなぁ。それを狙ってのキャスティングだったらすごい)
今をときめく天才シンガーの恋人。奥さん。周りは羨ましがり、妬み、嫉み、あることないことヒソヒソ話。
現実は2人のみぞ知る。それでも、現在語られるプレスリーのエピソードからはこのソフィアが描く世界と同じようなことが起こってたと思わざるを得ない。
23年のバズラーマンが書いた「エルビス」がA面ならば、ソフィアの今作はB面。
語り継がれるスターには、光と影がつきもの。シンデレラストーリーには、やはり毒リンゴがつきものなのかも。