げんげん

月のげんげんのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.5
神奈川県で起きた障害者施設無差別殺人事件を基にしたフィクション。原作未読。

『重度障害者のリアル』と『主人公の抱える罪悪感と不安(心疾患で3歳という若さで我が子を亡くしたあと再び妊娠したこと)』を見せ、『意思疎通のできない障害者を生かしていくのは果たして幸せか?』を問う流れになってる。出生前診断で障害児と判明した場合の96%が中絶するという話も劇中で語られる。

劇中の宮沢りえの台詞にもあるが『全然違う。根本が違う』というのが私の感想である。介護疲れから親や子が犯した罪なら同情するし他人の自分がとやかく言わないのだがこの事件は犯人が100%悪いので。

全体的に間延びしている。120分以上にする必要があったのかな?と思うほどダレる箇所多い。オダギリジョーの普通の男役がめちゃくちゃカッコよくて良かった。偏屈な役よりこうした普通の役のほうが似合っている。

今年のスターサンズはイマイチ乗れなかった。

2023年101本目
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