このレビューはネタバレを含みます
鑑賞前は実在した事件を基になぜ事件に至ったのかを追求する映画だと思ったが蓋を開けてみれば全然違った。子どもを亡くした夫婦を主軸に置き話が進んで行く。後半になり犯人が犯行を決意するシーンがあるが、突然すぎて脈絡がない。
時折りホラー映画のような演出もあり何をしたいのかわからない。あと全体的に画面が暗い。意図的にしているのは分かるがシンプルに見えづらいだけ
ここからは内容ではなく個人的な批判ですが、福祉関係の仕事をしているものからするととてもお粗末な映画だと感じた。
作中では、施設で働いている職員の方が「こんな仕事したくてしているわけではない」や「ここで働いていたらおかしくなる」など福祉職を下に見ているとしか感じられない発言が多くあり不快。また作中出てくる多くの職員が碌な人間ではない。
小説家志望の女性が作中で「嘘が嫌い」だの「本当のことを本にしなければ意味がない」だの言っていますが、この作品が本当のことを描いているとは思えない。
センセーショナルな事件を基にすれば話題になるだろうという魂胆が透けて見える。