Birth/Rebirth（原題）のまるのレビュー・感想・評価

他人に関心がなく、死に対処する研究を一人で続ける女医と突然娘を失ったシングルマザーの看護師。
子供への愛情、妊娠に対する感情が正反対と言っても良い二人が亡くなった看護師の娘を通じて交差する。

実母をも実験に使う冷酷な医者と母なる愛を持つ看護師という図が、ハプニングを経て変化して行く。研究対象の少女を愛着を覚える医者と娘のために「何でも」する狂気的とも言える愛を持つ母。

二人の心情の変化と、医者は研究、母は娘への必死さが痛々しくも惹きつけられる。始終ジメっとした静かさを持つホラードラマだった。