【第39回アカデミー賞 監督賞他全3部門ノミネート】
『熱いトタン屋根の猫』リチャード・ブルックス監督がフランク・オルークの小説『A Mule for the Marquesa』を映画化した作品。アカデミー賞では監督賞、脚色賞、撮影賞にノミネートされた。
バート・ランカスター、リー・マーヴィンらが集結した西部劇。妻を誘拐されたということで取り返しに雇われた男たちを描いている。
正統派西部劇という感じ。正直西部劇は苦手なジャンルなのだが、これはなかなか楽しく観ることが出来た。普通によく出来ている。
それぞれの得意分野を活かして救出作戦に乗り出す男たちの闘いは心躍るものがあった。ちょっと長過ぎな気がしなくもないが、終始ワクワクしながら観られた。
そしてそれまでの構図が逆転する終盤の展開もよかった。確かにそれが正義だなと納得するしかない終わり方。非常に爽やか。
渋い面々のアツい闘いの映画として見応えあり。終始テンポが早く飽きる暇がない。欲を言えばもう少し心情描写があってもよかったのかなとは思うが、これはこれでいい。秀作西部劇。