黒沢清って誰しもが殺人を行う可能性があると本気で思っているのではないか?人間の中には元々狂気があってそれがいつでも芽を出す可能性がある。と思っているからこそ衝動的な殺しの描き方が軽くない。
黒沢清が撮る日常は湿っぽくて昼間でもどこかに闇があり人々はみんなどことなく気持ち悪い。全編ずっと昼間だったのに怖かった。
何かがいるかもしれないという【予感】を映し出すのがうますぎるし、家を怖く撮る天才。心底現在マンション住みでよかったと思っています。
でもそれ以上に監督が好きなものを好きなように撮っている感があっていいな!とワクワクしました。