ひろ

あ、春のひろのネタバレレビュー・内容・結末

あ、春(1998年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

100分 117カット

108カット目、病院屋上のシーン。
佐藤浩市と山崎努が歌を通じて、父子だと認識するのだが、逆光のフレアが入りまくっている。
『あ、春』を観る度にココに引っかかる。
4カット目、鶏小屋の陰に黒い服を着てしゃがんでる人が見えてしまってる事よりも引っかかる。
でも、この108カット目は『あ、春』で最も良い箇所でもある。

28カット目〜、佐藤浩市と山崎努が初めて出会うシーンの手持ちカメラによる、佐藤浩市の動揺を表す演出の王道感。
43カット目、佐藤浩市と富士純子が食堂で話していて、富士純子が外へ出る時、食堂の窓をカメラが通り抜けたり、山崎努の過去の話をし始めると突然雨が降る「いつもの相米慎二」感。
111カット目、死んだ山崎努に面会する佐藤浩市と斉藤由貴を何故かふてくされた態度で見つめるナース。面白い。ひよこ孵化。
117カット目、佐藤浩市が斉藤由貴に船から落とされそうになって、「母さん、結構強いぞ」でストップモーションで終わる。

好きな所はいくつかあるけど、やっぱり逆光のフレアが引っかかる。
ひろ

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