年の暮れにとんでもない映画を見てしまった
近年の中でトップレベルな戦争映画であり、
戦争の傷ましさ、愚かさを丁寧に残酷に
描き切った凄まじい作品
趣里も森山未來もキャリア最高の演技をし、
さらに素晴らしいのがオーディションで抜擢された子役の塚尾桜雅。本作では少年の目の
寄りのカットが多かったが、カメラに負けない演技をしており、とんでもない逸材になる
物語も圧倒的に説明は少ないもののヒントは散りばめられており、常に集中して見なくてはならない。名前も明かされない登場人物達の交流、別れ。全てが素晴らしい。
監督、脚本、撮影、編集全てを担当した
塚本晋也監督のパワーが凄まじい。撮影は手持ちカメラのおかげで生っぽさがありリアルであり、フィクションであることを忘れさせるほどであった。
劇場で見た時、常に空気が張り詰め緊張感の漂う劇場内であり今までにない映画体験で
あった。