酒ポテト

ナポレオンの酒ポテトのネタバレレビュー・内容・結末

ナポレオン(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

上映時間が158分と長く、途中時間が気になってしまったのが残念。ナポレオンの事は世界史で習ったはずが忘れていた部分も多かったので、上映前にサラッと予習して行った。史実にとても忠実で、歴史を丁寧になぞっていたと思う。
作品のテーマとしては、ジョゼフィーヌだと思うが、2人の恋物語(とは言っても子作りが多かったが)はよく描かれていたと思う。ジョゼフィーヌ役の女性のミステリアスな感じは素晴らしかった。しかしホアキン・フェニックスの怪演には及ばずといった感じで、相変わらず彼の目の奥に光を無くす演技はいつ見ても惹き込まれる。時々狂ったように笑う様子は『JOKER』を思い出した。
ナポレオンが没落していったのは彼が全てを求めすぎたから(勝利や地位やフランスの土地や愛、跡継ぎなど)だと言うことは分かったが、戦いの部分が物足りなかった気がする。最後の戦いで敵前逃亡するナポレオンの表情は、彼の葛藤を如実に表していて見応えがあったのに、時間が短かったために惜しかった。勝利を求めていたはずの彼が皇帝の地位を諦めてまで敵前逃亡したという彼の葛藤をもっと描いて欲しかったとは思う。
全体としては規模が凄く、色味使いもAppleフィルムだからか分からないが淡い色だったため全体的に暗い印象の映画だった。雰囲気作りは巧かったし、宮廷のシーンなんかは美人揃いでよくキャスティング、メイクまでやり切ったなと感じる部分があった。
酒ポテト

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