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ナポレオンのGAOのレビュー・感想・評価

ナポレオン(2023年製作の映画)
4.0
良かった!!ナポレオンの栄枯盛衰がしっかり描かれていて、(肯定も否定もしてない描き方)幸運の女神ジョセフィーヌとの関係性も詳しく描かれていて分かりやすかった。戦場と現実的な妻との会話の描写。
だが、ナポレオンの心の描写はほぼ無しなので、淡々と進む。
そして何よりも私が萌えたのが、
ナポレオンの戴冠式のシーン!!!あのダヴィッドの名画をめちゃくちゃ忠実に再現してる!!!セット!色合い!服装!!
ダヴィッドちょっと見切れてて、絵描いてた笑😍これはまじ感動。
ルーブル美術館で見て、なんで素敵な絵なんだと思ってた。さすが映画でもちゃんと再現!!

脱線したのですが…
いい感じにちゃんと年代や時期もわかり、うっすらと歴史の知識の記憶を掘り起こしつつ観た。
各所の戦場の描写も、さすが迫力があり、ヒェーーって思いながら観ていた。
戦場の描写が(人が傷つかないのであれば)、あれ?これ大将になるの結構楽しそうじゃない?って迂闊にも思ってしまった。もちろん戦争反対です。逆に、歩兵の1番前のラインに配属されたらめっちゃ嫌だ…とも思った。

戦術練るのって心理や地理や武器の知識めっちゃ要るしすごい才能じゃんすげー!やってみたい!とかね…そんな簡単じゃ無いよね。
って事で…ナポレオンが持つ寡黙で聡明、淡々と戦略を進める感じ、戦い・愛国心・権力欲が、垣間見れる感じだった。
他人が自分のせいで大量に死んでいる事に対する罪悪感とかは無さそうに描かれていた。

人の上に立ち、圧倒的な支配や戦いに勝つ事、成功する事に対して情熱を注ぐ人は、一般的な感情が欠如しているんだろーなーって感じが伝わってきた。
そして孤独…民衆心理を利用する事には長けているけれど、個としては孤独。
現実にこういう人が居ると、私は関わりたく無いな…苦手だな…って離れたくなるタイプ。

初めのギロチンや、大砲の球や…いい感じに刺激的な…部分もあるので苦手な方は目を瞑って…

ってか、ジョセフィーヌと結婚するなどの若い時もホアキンフェニックスが演じているのだが、結構そこは無理があって…少しでも若めに見せて欲しかった…

ジョセフィーヌの辛い部分の描写が凄く悲しくて、そうだよな…この時代はこうだよな…って…私もとても悲しくなった。
ジョセフィーヌの強気で聡明な感じを上手く演じていらっしゃった。身長高いし、あと…時々、横顔が中条あやみに見えて仕方がなかった…鼻から顎にかけてのEラインのせいかな…

最初から最後まで、ホアキンフェニックスが、いい感じにナポレオンだったので、とても満足度の高い作品でした。
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