世界史の教科書だと多分1ページも載ってなかったんじゃないかなと思う。
でも、あの有名な絵画とともに広まった、フランスの英雄というイメージ。
正直、観る前と観たあとでかなり印象が変わった。
戦の才能と、フランスの小島から皇帝へと登り詰める力量はまさに英雄という言葉がしっくりくる。
しかし、半ば強引に推し進められた東方への遠征とその犠牲者の数を知り、彼は優秀な戦術家ではありながら、優秀な指揮官では無かったのだなと感じた。
また、彼のプライベートや人柄は知らなかったから、奥さんに対して愛情という一言では表現しきれないくらい複雑な感情を抱いていたことや、意外と人としての器は小さかったりと教科書以上のことを知ることができて良かった。
あれだけ戦争で死人を出しながらも、敵からも部下からもある程度の敬意を持たれていること、奥さんの前でみせる子供っぽい一面、色んな面でギャップが多くてかなり驚かされた。
絵画の顔とは似ても似つかないんだけど、ホアキンのナポレオンもかなり良かったと思う！
