ご機嫌な黄色

ナポレオンのご機嫌な黄色のレビュー・感想・評価

ナポレオン(2023年製作の映画)
3.6
お金かかってる、エキストラ膨大、美しいお馬さんタプリ😍
きっと暗いよね🕯☁、DolbyCinemaにしてみました
戦場の砲撃音💣響くね~揺れるね〜
陰影、抜群

ジョゼフィ姐様との共依存の物語であり、
その男女間に祖国が入った高粘度な三角関係
の、わりには
肝心の人物描写がペラい〜
幼稚なナポレオンと生きることに強かなジョゼフィーヌ、
何故にそんなに惹かれ合っていくのかが見せられず、モヤモヤ
情愛も利用価値も、愛された“才能とセンス”さえ何も見えん
ヴァネッサ・カービーであることぐらいしか分らん🙃それで充分なのか
15年経っても積み重ねなっしんぐ
そんなヨメと別れたのが運のつきっぽい印象操作だが、ベルティエだと思うのよ
大事に愛し続けるべきだったのは
あー、『ナポレオン』と違うわ

ただし、画はいい
戦場シーンは特にエキストラとカメラの多さで見事
えぐ味ある描写もサラッと惜しみなくリアルに
アウステルリッツ、ワーテルローは圧巻
ロシア戦役も
戦術は見えずとも戦列歩兵、ここは画として素晴しい♡英軍の鉄砲部隊も美しい方陣を見せてくれた
ほんと画はね、戦場も室内美術(調度や室礼、グラス一つさえ)も、衣装なんて最高に眼福でした
‘美術館で観た絵’をお金かけて作った贅沢さを楽しめました
良いリドスコ
光と影の在り方が天才
劇伴も悲哀を盛りたててくれました

コンプレックスの多い幼いナポレオンくん
屈折した未熟さが似合うホアキン・フェニックス、表情は繊細で、はまってましたが、
成り上がる野心や戦術家としての優秀さを省かれ、英雄視しなくても良いけれど、あまりにも魅力がなかったのは残念
その芝居やカリスマ性も見たかったよ😥
皇帝に登り詰められた理由がジョゼフィーヌとは今作じゃ感じ取れんよ
天才的とされる戦術も、三兵戦術の上手さの描写も無く、ただ戦場で大砲ドーーン
偉いのは結局大砲な印象に

タイトルのナポレオンを描くというよりは、
その名を使った
フェミニズムのかたち『ジョゼフィーヌ』
最近の御大の描く男性はtans…違、卑小ですね



一年近く感想記してきて、
アホな作品は真面目(←一番大事)にふざけて破綻さえなければかなり高スコア出来るのに、
扱うものが大きな作品にはシビアになりがちだと今更だけれど実感してる
ご機嫌な黄色

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