ごっちゅん

ナポレオンのごっちゅんのレビュー・感想・評価

ナポレオン(2023年製作の映画)
3.8
"君がいなければ私はただの男"

稀代のカリスマ現る。

1789年フランス革命によって国内の混乱が続く中、天才的な戦略で皇帝にまで昇り詰めたナポレオンの生涯とは…

戦争の迫力が生々しくて目が醒める。
息遣いまで聞こえてきそうなリアリティと戦闘シーンの容赦ない命のやりとり。

氷の上に誘い込み、敵を一網打尽にしてしまう策略の巧さ、ナポレオンが後世に名を残したのは腕っぷしではなく知略にある!

背の低さにコンプレックスがあったらしい事が有名ですが、残された史料からナポレオンという人間がどんな性格でどんな生き方をしていたのかリアルにかつドラマティックに描かれていた。

ナポレオンが経験と自信を増していく毎に発砲合図が段々とテキトーになっていくのが面白く、その辺りも含めて人物像の作り込みがしっかりあるなぁと思った。
最初は目バッキバキで爪痕残したるっ!!て感じが、まぁまぁこれくらいの戦は余裕っすわ、って感じになっていくのが態度と表情でよくわかる😇
最終的に目でチラッと部下に合図するだけやもんな、笑

これもやはりホアキンフェニックスが細かい所作まで落とし込めてるいるからだろうね。
この時代特有の階級制度や男女格差などの気持ち悪さを体現してる。

ジョゼフィーヌを演じたヴァネッサカービー痺れる!
魅力的で忘れられない顔をしてます。
観るまで逆だと思ってたけど、ナポレオンの方がゾッコンだったのね!この時代に愛を貫き通すのも難儀したんだね、、

まあただ残念というかなんというか、世界史にぜーんぜん詳しくないのが災いして今作をフルに楽しめたかと言われると(?)ですね。
あとこれだけがっつりフランス題材ならフランス語じゃないと違和感はあるよね。🇫🇷

戦争中は英雄でも、終わればただの殺人犯か、、自国の為にと命を懸けても失態を犯せば即追放、辛すぎる。

"フランス…陸軍…ジョゼフィーヌ…"
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