フラニー

ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版のフラニーのレビュー・感想・評価

4.6
アレクサンドル(ジャン・ピエール・レオ)はマリーの家に住み、働かず、ヒモ状態。
なのに何故あんなにモテるの?彼の何がそんなに魅力的なわけ?
と頭を抱える。
マリーはブティックを営むたぶんアラサーの美女。彼女ががいながら、元恋人のジルベルトに結婚を申し込む。断られているけど愛されているのはわかる。
その後カフェ・ドゥ・マゴで美しい金髪女に出会い、店を出た彼女を追いかけて電話番号を聞き出す。それがヴェロニカ。
麻酔看護師のヴェロニカは、仕事のストレスをクラブで出会ったオトコとの一夜で忘れるような日々。働かない、家はないアレクサンドルに、なぜそんなに惹かれる?と思うのだけど。。
ある時アレクサンドルが真面目な顔してマリーに言う「働いてる人たちは退屈で我慢ならないと思っていたが、彼らこそ壊れている」
つまり、仕事もない自分の方がまともだと思っているわけだけど、まあ確かに優しい心はあるのよアレクサンドル。
すべては、ヴェロニカのモノローグで語られる気がする。男性はどう感じるか分からないけど、私はヴェロニカの中に若い頃の恋に生き方にもがいた日々を思い出し、一緒に泣いた。
終わり方も素晴らしい。これ以上見せられても仕方ない。
フラニー

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