藤見実

フィフィ・マルタンガル デジタル・レストアの藤見実のレビュー・感想・評価

4.3
モリエール賞をもらった劇作家は、「モリエール」という名前に相応しくないと言って自分の演劇を頭でっちに書き直す、そのせいで役者たちが集められ、再稽古となる、という始まり方なのだが、ベラベラと思弁的な内容を喋り続けたりすることもなく、しっかりくだらない日常会話で、ダラダラと進んでいくのでこの時点で好感度がかなり高い。歌とかパイ投げが一番面白いよね。舞台に投げられる帽子の軽やかさよ。

永遠に終わらないでほしいと思わせるような滞留した時間がなぜかあったな。

ガストン、プラトン、ボンボン(睾丸)の歌
藤見実

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