バス釣り太郎

フィフィ・マルタンガル デジタル・レストアのバス釣り太郎のレビュー・感想・評価

4.7
まずは生涯ベスト候補メーヌオセアンのメインキャストが15年後の勢揃いで超絶に嬉しい。みんな顔に少しだけ皺が増えて、でも役どころみたいのは結構同じでどんなこと考えてキャスティングしたのかななんて考えて口元が綻ぶ

どうやらみんなロジエにヴァカンスを求めてるみたいで今作の評判は悪いんだけど、自分がロジエに求めてるのは 運用が上手くいっていない組織/成功が予見されていた男がダメダメになってしまっている姿/舞台が注意散漫、奔放に移動すること(今作物理的にあまり動かないんだけど舞台と舞台裏という行き来がそもそも好みすぎる、後一応小休憩的にカジノ行く) などなどで、その本質は変わらなかったからとっても楽しめた。かなり好き。しかし思い返してどこが楽しかったかと聞かれればカジノでプップーで大勝ちする二人を思い出すからやっぱりヴァカンスを求めているかもしれない…。

二本立てで見たからっていうのとこれが遺作か…って思ったのもあるけど、メーヌオセアンでダンサーにギター伴奏つけていた検札係のルイスレゴが、今度は天井桟敷から伴奏をつけてるのが幸せなサンバ踊るフィフィでめっちゃ泣けた。泣けたけど顔がタイプすぎるしどうやら他の映画で拝めない人だから涙を振り払って目に焼き付けておいた