みく

ナチ刑法175条/刑法175条のみくのレビュー・感想・評価

ナチ刑法175条/刑法175条(1999年製作の映画)
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175条の成立過程や、それが社会に及ぼした影響を当事者の声から知れたのはよかった。ただ、いくつかもやもやポイント。

・同棲愛者への差別迫害がナチスによっていきなりもたらされたもの、というような書き方をしている印象を受けた。それまでも、戦後も、差別法は継続して残っている。
・映像が一面的。写真はすべて美しい顔+ムキムキの肉体で、性的マイノリティの人々の多様性を無視している気がした。
まあ当時の史料には限界があるし、これは仕方ないか。
・当事者の性生活をさらしすぎ。彼らが肉体関係を持ったかどうかって必要か? 電車でセックスをしたとか、この部屋で肉体関係を持ったとか、性的マジョリティ/マイノリティに関わらずプライベートなことなんだから、そんなに強調するべきじゃないのでは……と思った。
・最後の人、イスラエル建国に協力してる!

以上。
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