キイチ

ジョー・ブラックをよろしくのキイチのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画にどんでん返しばかりを望んでいた僕に対して、平和で単調な映画もいいなと、美しいなと思わせてくれるストーリーでした。
スーザンは真実に気づいていたんじゃないかとか、いつ気づいたのかとか、ジョーや男に対する気持ちとか、色々と想像する面白さを与えてくれます。
永遠に永遠を掛けた(?)存在のジョーが、その中でたった一瞬の女性に恋に落ちてしまうのは、ジョーの死神としての未熟さなのか、それほど恋愛は大きい存在なのか、これまた考えさせられます…そんな心は中学生のジョーに若かりしブラッド・ピットを配役したのは見事だと思います。
最後のパーティのシーンは「二人」の姿を美しく表現していました。
大事なシーンで転調する楽曲も好きだし、花火のハイライトが特に美しかったです。
ジョーとビルの金銀、老若、頭一個分の身長差がもはや芸術的でした。
さらに最後、スーザンと男が手を取り歩き出したとき、花火が最も華麗に咲いたのは、「何かが終わってまた始まる」ことの美しさを伝えたかったのか、と勝手に解釈してしまいました。
いつかまた観たくなる映画だと思います。
キイチ

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