フリーザ

恋人たちの予感のフリーザのレビュー・感想・評価

恋人たちの予感(1989年製作の映画)
5.0
「男女の友情は成立するか」がテーマのラブコメの名作。

ハリーの自信家だけど繊細な所が人間臭くてとても良いです。
ラブコメでここまで作中内に時間の経過があるのって中々珍しい(12年3か月)
オープニングとエンディング、合間にインタビューを挟む構成、ハリーの理屈っぽい台詞回しやなんかはウディ・アレン作品の様。

会話のシーンも「野球場でウエーブをしながら」とか「バッティングセンターで球を打ちながら」というように動きがある為退屈しない。
それを抜きにしても会話が一々面白い。

『カサブランカ』を2人で同時に観るシーンのスプリットスクリーンや、事後にそれぞれ友達に電話するシーンは画面が3分割になっていたりして映像も凝ってる。
街並みが綺麗なのも良いし、左右対称な画面の両サイドにハリーとサリーがいるという構図が多く特徴的。

ハリーが本当に小説を最後から読んでいたり、カラオケマシーン買っていたりと細かいシーンも可笑しい。

レストランのシーン、喧嘩の後の仲直りのハグ、事後のハリーの顔、ラストの告白、が特に好き。というか2人の会話のシーンはどれも好き。
とにかく主演2人が恋愛に関する男女のややこしい感情を上手く表現していて素晴らしい。

今まで観てきた恋愛映画の中で一番好き。


2019.8.22
2020.12.22
2023.12.22
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