みむさん

僕が見た夢のみむさんのレビュー・感想・評価

僕が見た夢(2022年製作の映画)
3.0
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

「家(うち)へ帰ろう」のパブロ・ソラルス監督作だった。
監督本人も演劇クラスの講師として出演していた。

母に内緒で演劇クラスに通う少年フェリペが父が俳優だったことを知り、父の過去を理解し疎遠だった祖母とも関係を取り戻す話。

家族の過去にトラウマがあったり悲劇があったりするありがちな映画ではなく、シンプルに演劇を通して少年が自己発見する。わりと明るくポジティブなトーンで描かれていた。

祖母ソフィアとの会話がまるでコントのようだったが、あれも演劇練習の1つなのね。
「ちょっとぐらい黙って!」は最初に言われた時はビックリだっただろう。

自己と家族の再発見でありながら、演劇がまさに少年から青年への変わり目の難しい時期の成長の舞台となっていくような映画だった。