『助産師たちの夜が明ける』は、フランスの産婦人科に勤める若き助産師たちが、ランチを食べれずトイレにも行けないという過酷な労働の割に安価な賃金という不条理に憤りながら奮闘する様を描く。
数人の産婦が助産師への敬意から撮影許可を出してくれた出産シーンや、無痛分娩が80%を超えるお国柄を表す"よくあるコト"として出てくる麻酔シーン、1人の助産師が3~4人の産婦を担当するため出産が重なったときのバタバタ感・やりきれなさも描かれ、実にリアル。レア・フェネール監督いわく「ドキュメンタリーとフィクションの中間に位置する作品」だという。まさに。
それほど予備知識なく観ましたが、己の無知が恥ずかしくなると同時に、世界に向けて知らせてくれてありがとうとお礼を言いたくなる素晴らしい作品でした。