このレビューはネタバレを含みます
飲み会の帰りに、今見れる映画をチョイス。
海外作品かと思ったら邦画でしたわ。
でも、とんでもない映画…久々に目を覆った…。
出だしこそは古い演出だなっと感じたけども…。
『エリ、もう一度、私から産まれて!』
印象としては、静、淡々、耽美、情熱、狂気。
チェロの素晴らしい演奏と唐突なグロシーン。
うまく説明できる気がしない。
万人に勧められるわけじゃないけど、
色々とぶっ飛んだ作品。
視力を失い交通事故を起こす母娘。
母は視力を失い。娘は首から下が麻痺する。
母親は最新の技術を駆使したコンタクトレンズで目が見えるようになる。
身体が動かない娘は悲観し、自分の気が狂ったら
殺して欲しいと母に願う。
母親は自分の視界をVRゴーグルを通して娘と共有し、娘の言う通り行動することで娘との奇妙な共同生活を送る事になる。
タイトル通り、娘は母親の視界を借りて母親の行動をVRゴーグルを通して追体験していくのだが、自分の情事を娘に見られる母の気持ちはどうだったんだろう。
また、相手の若い男も、実はその父親に操られていたことを知った後で母親の方が先に精神が壊れてしまう。
人としてやってはいけない事の一つとして、
妊婦のお腹に尖った刃物を突き刺すのはマジ勘弁。
本当に…生理的に無理……映画館で目を覆ったの久しぶりだよ…。
基本的に静かなシーンが多い中で、
突然、鮮血が飛び散る激しいシーンが挟まれる。
娘も最後は身体が動くようになったので、
めでたしめでたし…なのか…な。
最後の森の中の母娘のワンカットが素晴らしい。
あれ、仕事場のパソコンの壁画にしたいわ。
年の瀬にもの凄い作品に出会ってしまった。