このレビューはネタバレを含みます
見てきたけども、
クリストファー・ノーラン監督の作品ですね～。
小難しくて眠くなる。そしてみんなのレビュー長いのが、この作品の特色なのかも。
映画を見る前に、珍しく注意書きの立て看板に
『この映画には原爆の表現があります、あらかじめご注意ください…うんたん』と映画に向けての
アメリカ様からのメッセージがあったので、原爆のかなりエグい表現が有るのかと構えて観てみたけども…拍子抜け。
オッペンハイマー事件を中心に語られる映画の為、
ほとんど予備知識が無く思ってたのと違う。
彼の半生を振り返る感じでしょうか。
作中は、ほとんど会話のみで世界大戦うんたんの話はフレーバー程度で派手なアクションシーンは無くコツコツと原爆を作って出荷する映画。
ファットマンとリトルボーイ…ここで壊したい。
本当に淡々と物語は進むので、ドイツやソビエトの脅威が良くわからん。ソビエトなんて同盟やろ？戦後は極端なのよね。
ドイツが降伏した。良し、じゃあ日本に落とそう。民間人への被害？東京の空襲で10万人殺したが批判はでてない。世界は実際に被害を目にしないと理解しない。この辺が記憶に残ったセリフ。
最後は終戦後にオッペンハイマー博士のアカ疑惑と政治的な嫌な策謀のやり取りを見せられてイライラで作品は終わる。
その流れでケネディ大統領の名前が…
えっ、そこにつながる…？まさかね。
原爆の被害や恐怖の表現は全く伝わらない。広島、長崎の被害（戦果？）報告をスライドで見ている時さえも科学者たちのしかめる顔だけ。
被害も数だけ語られるくらい。
ん〜、『渚にて』でも思ったけども、
原爆の被害や、その後の後遺症の事を理解してないよな〜と思ってしまう。
唐突に黒焦げの灰に足を突っ込む博士。
眼の前の女性の皮が少したるむ、
外でゲロを吐くおっさん。
暗喩なのか？的なマイルドな表現するくらい。
ちょっと個人的に印象に残らなかったな。
…唐突なエロスはR15指定用？（笑）
核兵器のない世界から、核兵器のある世界を作り出したのだから、それまでの世界を壊したわけだね。
降り注ぐ雨に波紋を広げる池。
一発の核兵器が発射されると、世界中にV2ロケットに乗った核爆弾で世界中を焼き尽くす。
さて、約80年が経ってなお人類に早いのかね。
早いところ人類が科学の進歩に釣り合うくらい賢くなって、世界から戦争や兵器や犯罪や病気が無くなれば良いのにね。…平和が一番の絶望か。
