りーせー

ホモ・アミークスのりーせーのレビュー・感想・評価

ホモ・アミークス(年製作の映画)
4.1

PFF Dプロにて

え、めっちゃ面白かったすごい好き



予算の関係でそうなったという
子供でも開けられそうな非力な檻に
大人の男性(にみえる)ホモアミークスという人間の姿形をした生き物が入れられている

でも私は逆に、「こんな檻でも逃げられない力のなさ、思考力のなさ、ナメられた生き物」という演出だと思って逆に効いてたと思う。
これが、中途半端に頑丈だと逆に違和感だつたかもしれない、あまりにも子犬の仮設部屋っぽさがあったのが逆に良かった。笑


そもそもの設定とビジュアルのユニークさ、突飛な発想にみえて、扱ってる問題は「新薬開発のために犠牲になる命」という重いもの

そして新薬のために犠牲になる命と、
新薬がないと生きることができない命

の、対比。

見事だと思った。


一体のホモアミークスは髭面の小太りの男性。なのにどんどん可愛らしく見えてくる摩訶不思議な…
これは役者の力だろうなあ、
全く笑ったりしないのに、その不器用な姿が
愛嬌になり、主人公の芦原さんがどんどん思い入れを強くする演技も説得力がある
愛着のわくホモアミークス、そして、途中のわんこ(柴犬かわいい)だったり、いつまでたっても直接話さないオンライン上の医者、
色んな要素が良い割合で出てくるのよ。
ほんと、構成がうまい!!

「やめろ」という言葉だけを発するホモアミークス、
脈絡がないのにそれがシチュエーションにぴったりハマるところが何個かあってクスッとする

特に最後走って行く時の「やめろ」は面白かったなあ笑


初めて外に出て、803番をカメラがぐるっと回ってきもちスローになったのは笑っちゃった笑 なんかショーシャンクですか?ってくらい感動的に仕上げてて、これ絶対笑いどころじゃん。と思いながら笑


とにかくとても好きな作品でした!!
この馬渕監督の作品は今後もみたいですね!!


2023年ー22本目
劇場ー15本目
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