市子のまいきのネタバレレビュー・内容・結末

最初、物音とかの音がデカいなぁって感じた。それはとても気になるくらい、、、
これは探偵モノのミステリ小説を読んでいくよう。謎が解き明かされて行く度に新たな謎を呼び、どんどんと市子の正体が顕になっていく。ただ、一つ違う点があって、分かっていく度にこちらが辛くなる事。
手持ちの長めのカットに、主観目線やTPS目線を多く引用し、全体的な構成と心地のいいカット割りと演技派俳優による芝居で臨場感が半端ない。
杉咲花さんに今年僕の見た映画内の主演女優賞を与えたい。
僕の深読みかもしれんが、涙を我慢してたラストで同棲開始の記念写真を撮るときに男の方が近寄って右肩だけ上がってるので涙腺が崩壊した。
最初に触れた音の大きさは、慣れた頃に分かった。市子の聞こえてる世界を表してるのかなって、些細な事でも敏感になりその度に嘘をついてる自分がチラつく。それをずっと背負っていかないと生きれない。そのために他の人とはズレた感覚をもち、そして今もなお人の名前を奪って市子と名乗っているだろう。