市子のRyuのネタバレレビュー・内容・結末

プロポーズ翌日に失踪した恋人市子を捜して過去の知人などをあたっていくうちに彼女の想像を絶する人生を知っていくことになる。

正直最初は想像してたより過去パートが多いのが気になったが、市子の過去を知っていくうちにどんどん川辺市子に惹き込まれていく。

実際彼女と同じような境遇の人もいるのだろうがそれを知って僕は手を差し伸べてあげられるだろうか。
いやそもそも手を差し伸べるどころか関わるべきじゃないのかもしれない。
この作品の北秀和というキャラクターをみているとそんなふうに考えてしまう。
彼は市子と秘密を共有したことで「彼女を救えるのは自分しかいない」と過信して深入りしすぎてしまい結果的に彼女によって人生を狂わされてしまう。
もしかしたら手の差し伸べ方が間違っていたのかも。

映画は結局最後まで主人公長谷川と市子が再会を果たせずに終わってしまうのだが、なんだか彼なら市子が欲しかった言葉をかけてあげられる気がする。
ただの創作物にこんなこと言うのは変かもしれないが、長谷川と市子が少しでも幸せになっていてくれたら、なんて願ってしまう。