このレビューはネタバレを含みます
評価が良く期待しすぎたのか思ったより普通だった
市子の本人像が、本人の言葉ではなく周囲の人の証言で作られていく様が"市子"といういう人間が存在してないことを強調しているように感じた
プロポーズのシーンで出てくる婚姻届が、2回目では持っている意味がとても重くくるしい
無戸籍ということに重きをおいた作品だと思っていたため、殺人や障害者など意味のあるものが他にも多くでてきて、何が伝えたかったのか読み取りづらかった
すべてを「生き抜くため」という言葉で片付けるには、無戸籍が理由でうまれた生きづらさ以外の理由の生きづらさが多くあった気がする