横川百子

市子の横川百子のレビュー・感想・評価

市子(2023年製作の映画)
3.5
「DUNE PART2」漬けの週末だったので今日はガラっと趣きを変えて、観たくて観たくてたまらなかったけど配信まで我慢してた本作をアマプラで鑑賞。

これは劇場で鑑賞しなくてもさほど印象は変わらないっしょ!?とタカをくくっていましたが、意外や意外。といっては失礼だけど思いの外「音響設計」がよく考えられており、演出意図もよく分かる丁寧で精緻な音表現でした。

その他の内容に関しては…、

ネタバレになるので詳しくは書きませんが…、当事者になってみないとホントのところは分からないし、自分がその立場だったら、今考えているような理想論を押し通せるのかな…?とか色々ぐるぐる考えちゃうけど…、やっぱり!やっぱりその決断はダメでしょ…?嫌い!

だからってそれは嫌い!

あと、病気しても簡単に病院に行けない生活、愛する人にプロポーズされた事で愛する人・生活を捨てなくてはいけない人生を想像すると辛くて辛くて一瞬感情移入しそうになったけど、だからってやっぱりそれはダメっしょ!何回も言うけど!!

やっぱりなんか上質な日本映画(上質じゃない日本映画どもとは…、きっと真の映画ファンの方ならこの言わんとするニュアンス・作品群は解ってもらえる気がする!)にありがちなドラマツルギーであったりテーマ選び、モチーフの絡め方はなんか苦手だわ。凄く没入させられるし、色々な社会問題を深く考えるきっかけにもなるんだけど…、

やっぱりなんか重い…。どんよりと沈む。

救世主に奉られながら恋人と砂丘を走りまわりながらロケットランチャー撃ってるイケメン観てる方がやっぱり好きだわ。

言い忘れてました!

杉咲花さんは現代日本映画最高の女優さんだと個人的に思っています。