N

市子のNのネタバレレビュー・内容・結末

市子(2023年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

劇場公開を逃し続けたけど、「アンメット」も始まったのでようやく観ました。
杉咲花さん、凄まじすぎる。形容する言葉が見当たらないです。
そして若葉竜也、ありがとう…。この人の演技が、本当に好きだなと思いました。

以前の民法の嫡出推定制度によって無戸籍児が生まれてしまうことがあるということ、この作品を観るまで知らなかった。今年4月1日から民法改正で嫡出推定制度に見直しが入り、離婚後300日以内に出生した場合であっても、母が前夫以外の男性と再婚した後に生まれた子は、再婚後の夫の子と推定することとされたほか、女性の再婚禁止期間は廃止された(法務省 2024 民法等の一部を改正する法律について https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00315.html)。調べるまで知らなかった。これとは別件だけど、民法などの改正案で共同親権の導入がすごい勢いで話が進んでるし。ちょっと前に詳しく調べるまでこれも知らなかった。
社会問題を扱った映画、観るのも、受け止めるのも、私は作らないので想像でしかないけどきっと作るのも、本当に難しい。映画というコンテンツによって、何かや誰かの存在を消費してしまっているんじゃないかと怖くなることがある。難しいし、怖いけど、知らずにいるほうがもっとずっと怖いと思う。
N

N