このレビューはネタバレを含みます
暗くて重い内容だが謎解き仕立てでもあるため長谷川の立場で市子を理解していける。
発端的には貧困が全て悪いのだが貧困でも出産できる自由を与えながらそれを支援しきらない国の問題もありそう。
だがこの映画の怖いところは背負わされた境遇の問題ではなくていざとなったらそれを躊躇なく排除していく市子のサイコパス的部分だろう。
自分の足取りを断つため?に森永悠希に自殺志願者の石川瑠華を引き合わせ心中させたような流れだったがそれでは市子への同情心が薄まってしまうのでは?
社会問題を織り込んだ傑作ではあるがやや構成に疑問が残った。
杉咲花と若葉竜也はさすがの演技力。