うみんちゅ

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのうみんちゅのレビュー・感想・評価

4.5
1970年、単位を簡単にくれへん古代史の教師ハナム、家族に難ありの生徒タリー、戦争で息子を亡くした料理長メアリーがクリスマス休暇を学校で過ごすことになる。もうちょい生徒にメンバーおったんやけど、そいつらは脱出してた。
クリスマス休暇はクリスマスの前の週から始まるのはアメリカのお客さんから学んでる。ほぼ3週間くらい休みやからほんま羨ましい。休みが羨ましいというより、あのクリスマスに向けたアメリカの空気が羨ましい。クリスマス休暇をクリスマスメインで進めへんの、結構レアな気がする。あの空気感を見れたの嬉しい。

ハナムは学校中から嫌われ教師やしそれもわかってる。タリーもほんまに友達と言えるような友達はいなさそう。息子を忘れらへんから仕事するしか行き場がないメアリー。3人が一緒になることで、徐々に徐々に絆が生まれて、徐々に徐々におもろいシーンも増えていく。この、徐々に徐々に が絶妙やった。とある事件がきっかけになるとかそーゆーのじゃないのが。
レストランではお酒使ってるから未成年に提供できひんデザートを、チェリーとアイス買って外でお酒入れて自分らで作るシーン、すごい良かった。今後3人が集まって一緒にはやらんと思うから、あの特別な時間やからこそ生まれた最高のシーン。
ハナムはタリーがあの学校におられへんくなるのを避けるために犠牲になってあげた。ハナムにとって、この学校が特別なんじゃなくて、タリーが特別になったから。
ベタベタなフリやったけど、校長室にあっためっちゃ高い酒を盗んで終わるあの最後もベタで良かった。

1970年の話やから、スマホとかゲームない。それがめっちゃ良かった。直接人と人で話す時代やったからこそあの絆が生まれた。今の時代やと学校でクリスマス休暇過ごすってなっても、いくらでも暇つぶしあるからな。
アメリカの、あの匂いが伝わってくる映画やった。ニューヨークとかラスベガスじゃなく、オースチンとかヒルズボロみたいなメインじゃないとこのあの匂い。ボストンも行ってみたくなった。何かあるんじゃないかとか全く思うことなく、リラックスしながらアメリカの日常を覗き見できるそんな映画やった。

「世界にはクリスマスがやってきている」
野郎ども、次の作品レビューまで港に別れを告げろ。ヨーソロー!

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