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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのjteaのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

3 人がいっしょにホリディを過ごして得た尊い感情は宝物に。お互いに自分を犠牲にしてまで、相手を思いやる心が芽生えたのは。

教師ハナムと生徒アンガス、ともに頑固で自分勝手なところもあるのですが。ただ、人との距離から遠ざかっていただけで、本来備わっている感情を出すきっかけがなかったから。ハナムとアンガスが飲む薬から繊細な心を持つのがわかります。心の根っこにあるものは料理長メアリーを含めて、3人とも人に寄り添い思いやる心を持っているということ。

1970年代といえば、「小さな恋のメロディ」もそのころの設定。時代背景や子どもたちの家庭環境から見えてくるものがあります。そして、こちらもアンガスの家庭の事情が絡むのですが、学校か、兵役入隊、ということを口にする親。少し考えてしまいました。父親の血を引いているから、厄介者扱いしているのか、子どもより自分が大切と思われる母と再婚相手。ベトナム戦争、人種、そして、なにかと格差のある時代ですが、心が通うとはどういうものか。3人の関わりからあたたかい感情が湧きでてきました。特に、ハナムのこれからの生き方を応援したくなる作品です。


☆肩の脱臼は痛かったでしょうね。先生に迷惑をかけないように、と、とった行動。今まで悪たれをついていたアンガスの思いが変化したのが目に見え、嬉しくなりました。
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