ニクガタナ

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのニクガタナのレビュー・感想・評価

3.7
訳ありで孤独な三人が、居残りの校舎で過ごしたクリスマス休暇の二週間。こんなに笑えると思わなかった。実に面白い。何で夏公開?1970年設定で冒頭やエンドクレジットにちょっとフィルムノイズ入れたりして(本編にも入ってた?)古っぽく演出してる。雪景色、全寮制男子校ときたら英国の話だろうと思いこんでたら米国ボストン近郊の名門校舞台。こんな状況に身を起きたくないなぁとしみじみ感じるところに、要所でいろんな嘘や秘密が明かされ、キャラそれぞれに共感してじんわり感動する好みの脚本。キャスト皆好演してた各キャラクセは強いが愛せる。先生はきっと余命いくばくもない病気だと思ってたら違う病気だった。あっさりした終い方で、変に感動させようとしてないのが凄く良い。「ファミリーツリー」でも感じたが、アレクサンダー・ペインの描く、見栄や恥を組み込んだ思いやりの話は日本人の琴線に触れる。斜視って演じれるもの?と思ってたらコンタクトでそう見せてるみたい。へー。
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