ジアマッティの惚れ惚れする名演と、作りこまれたキャラと、練られた脚本で満足度が高い良作。
オープニングの制作会社ロゴが古く、おまけにフィルムの傷までありチカチカしていたので、これは表示された制作年代が間違っているか、レストアされた作品かな?と思ったのだが、後で調べてみるとわざと1970年代の雰囲気を出すためにやったそうだ。
さて、作品はあの名作「サイドウェイ」のアレクサンダー監督とジアマッティがまた組んで作られたもので、その期待を裏切ること無く素晴らしい内容。
とにかく主役のキャラが作りこまれていて、おまけに名優が演じているので、これだけでも目が離せない。
それに抑えたストーリー展開だが、これも細部まで練られていて、観た後に心に沁みる余韻を残す。
学校全体が変わったり、全生徒に好かれる先生になったりって言う、邦画とか昭和青春学園物にありがちな展開ではなく、ほとんど変わらない、それどころか一人の生徒しか変えられない、っていう所が実にいい味となっている。
「こっちの目だ」は今作最高の名台詞&名シーンと言えるだろう。
「良い映画を観たなぁ」と満足できる作品。
余談。
数十秒の出演だったが、パーティーでアンガスとキスする娘。
最初1990年代ぐらいの作品だと勘違いして観ていたので、スカーレット・ヨハンソンの若い頃だと思ってしまった。
ダービー・リー・スタックという女優さん。ヨハンソンの若い頃にそっくりでなかなかの可愛い娘。
今後ブレイクしてほしいなぁ。