このレビューはネタバレを含みます
クリスマスシーズンに見たい作品
殺伐とした空気感と痛みを伴う現実をなぞりつつ不思議と休暇のゆったりとした空気感も漂わせる斬新な感覚があった
傷と痛みを持ちつつ報われるわけでもないが寄り添うことは出来る、そういったメッセージ性を受け取った
引いて全体を写したりミニマムな画面に落とし込む独特のカメラワークがシュールさを引き立てていた
とても笑えるわけでもなければ泣くまでもいかないが程よい緊張と緩和の中でじっくり開示と変化が見られる人間模様にはずっと見ていたくなるものがあった
そのためテンポ感が良いとは言わないが退屈に感じることもなかった
見返すことで価値が出る作品かもしれない、もしくはもう少し感受性の豊かな時に見ていたら違っていたかも
学生たちのキャラクター、アンガスは特に、が程よくキャラ立ちしていて良かった、ビジュアルもセンス良い感じ
俳優陣の演技もコメディタッチで悲劇的になりすぎない塩梅が見やすかった