2025年初レビュー。
遅ればせながら皆さま新年明けましておめでとうございます⛩
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ここ数年、仕事が多忙で映画を観る機会が減ってしまい、つい自宅で動画配信のアニメを観てしまうという有様ですが、今年は出来るだけちゃんと映画を観るぞ!と気合を入れ直して年始を迎えました。
という事で今年の1本目は昨年高評価を得ていた本作を鑑賞。
開始から『ブレックファスト・クラブ』みたいな話なんだな…と思って観ていたがそう来たか。
若者同士の物語では無く、これは互いに心に傷を負った疑似家族の物語。
この世は思い通りにならないことや、理不尽なことばかり。
何もかも手に入れている人間なんて本当に居るのだろうか?
それでも本当にちょっとしたタイミングで、人生を変える人や出来事に出会う事がある。
不運だと思う事でも、それは実は幸運に繋がっていたりする。
正に人生は糾える縄の如し。
何となく説教臭い話なのかと思わせるが、さり気ない台詞回しや状況で語る脚本はお見事。
最初は歪みあっていたハナム先生とタリーの背景が徐々に分かってくると一気に彼らの物語が輝き出し、いつまでも彼らを見守りたくなる。
どんなに追い込まれても、誇りだけは捨てずに生きてゆきたい。
人生はそんなに捨てたもんしゃないと思わせてくれる良作。
年始に相応しい良い物語を観た。
今年も頑張ろう。