唐変木

夜空に星のあるようにの唐変木のレビュー・感想・評価

夜空に星のあるように(1967年製作の映画)
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60年代イギリスの労働者階級が題材で、ファッションも音楽もすごくオシャレ。主人公も含め登場人物が基本的にろくでなしばかりで、醜くも強かに生きる人々の様子が、ぬるま湯に浸かった人生を送っている自分にとってはすごくキツかった。
大切な息子、輝かしい思い出、明日の生活、目先の快楽など、物語の中でジョイの中の優先順位がめまぐるしく変動するけれど、息子だけは常に一番に置いている姿が印象的。現代の価値観でいう「自立した女性像」ではないけれど、男に依存して利用して翻弄されながらも息子のために進み続けるジョイは、この60年代においては強い女性の部類に入るのではないかなと思った。
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