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悪は存在しないのnkのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ごく私的な理由により足が遠のいていたミニシアターに、3年ぶりに足を運ぶことになった。物語としては非常に単純で、あのラストシーンも、事前にいろいろな前振りがされているので、理解ができないというものではない、というか必然的でさえある。それでもあの結末が謎めいているのは、そこで描かれている事象が、われわれの道徳感情とは無縁のありようで、みずからの論理を完遂してしまうからだ。緊張感もユーモアもあって面白かったけど、肝心のあの女の子の人物像が、いまひとつ不鮮明というか存在感がなく、首を捻るところがあった。
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