冒頭とラストは樹々の間から空を見上げるショットで挟む。
ひたすら薪をまず割り、拾い、運ぶ。車に乗り去る、、、
森の中での様々なワンカット長回し。
所々の変なキャメラアングル。
ぶつ切りになる音楽の違和感。
抑揚を排した台詞回しにより、なんか妙なドキュメンタリー、もしくは森に同化した定点カメラで観察しているような気分になってくる。
東京の人達の俗物感との対比も面白く、山あいに生きる人達のドラマがじょじょに浮かび上がる、かと思いきやあのラストのエッジ。
森の木の棘に不意に刺されたような、、、。
竹を割った、いや薪を割ったような突き放したラスト。
どうしてくれようこれ。
「シシ神は生命を与え、また奪いもする」
こういう表現が適当かわからないが、『おもひでぽろぽろ』と『もののけ姫』が融合したような映画。
これ主人公は山か。
