寧々

悪は存在しないの寧々のレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.9
タイトルについて、一方から見ると悪でも他方からはそうではないみたいな意味なのかと思った。村で生活してた人たちに小さい芸能事務所のグランピング施設担当者が持ち掛けに行くと言う話の中で、私はその芸能事務所の人に感情移入してしまった。似たような業界だからなのか、下の人たちが丁寧に緻密に時間をかけて作り上げてきたことを、上のおじさんの一言で全部ひっくり返ったりする。そして、時にはやりたくないこともやらなければならない。仕方ない、それが社会だからだ。でもそれをそのまま持ち込んでしまうと、村の人たちにとっては悪で、善悪の二項対立じゃないからこそ難しいと思った。
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