寧々

なれのはての寧々のネタバレレビュー・内容・結末

なれのはて(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見終わった後にふらついてしまうくらい、見応えがある映画だった。
日本で生きる人とフィリピンで生きる道を選んだ、選ばざるを得なかった彼らには、確固たる違いがあるようでない気がする。
元ヤクザで、日本で罪を犯しておそらく他の人に罪を被せて逃げてきた人が、「自分のやったことに後悔している」と「それは人に罪を被せたことではなくて、自分が犯罪をやるべきだったのかやらなくても他の人がやってただろうから」という言葉で、悪事も思い出も後悔も死んだら残された人の記憶以外に残っていなくて、あっけないほどに何も残らなかった。

フィリピンの人はすぐ助けてくれるが、次のシーンではもういなくて、刹那的。明日を生きるすれすれで死の近さと刹那的な部分が彼らを明るく見せていたのかなと
寧々

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