悪は存在しないのYukiのネタバレレビュー・内容・結末

色んな切り取るショットの技法が視覚的に面白くて、地元の役者の演技に、地に足つけて生きてるリアルさを感じたし、ラストまでの過程で、都会に住む人達のstruggleも見えたからこその終着かと思ったら、見えないはずの罪の所在を色んな視点から見つけられてしまうようなラストで、タイトルと真逆に善悪の概念を強固にされそうな映画体験で、ヒリヒリした。自分の中で、挑発的で分離ではなくて一つに続くところには真に到達できないことのようなメッセージを強く受け取ってしまったようで悶々。途中まで感じてた言いようのない素晴らしさを感じてた何かに、最後に意味づけされてしまったようで悶々。
でもだからこそ、この上映終わっても地続きの感覚でいる、自分で埋めていこうとする余白のある映画体験を存分に楽しんだ。

劇伴素晴らしかった。