トルツメ

悪は存在しないのトルツメのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.4
個人的な予想でしかないけど、タクミはあのラストの後、社会的には理解できない行動をしたんじゃないかと思う。たぶんすごく自然的な対応。

彼は恐らく、すでにこの世界は「大切な人が死ぬ」ということを痛感した上で生きているし、自然の節理をわかった人だと思う。

また、ほとんどの場面がやはり棒読みの演出。これ好きだなぁ。あの感じで、逆に結構笑える場面を作ってるなぁ。

ゆったりとしたテンション感で、ほとんどの人が感情を高ぶらせることないまま、話は進んでいくんだけど、なんであんなに引き込まれて見れてしまうんだろう。

話の構造としては、ゲームなんだけど、ラストオブアスの2を思い出した。

いけすかない奴らだと思ってたグランピング側の人達に、どんどん親近感をもっていってしまう車内劇は超秀逸。

車の固定カメラとか、なんか若干酔いそうな感じだったのが、もう少しどうにかならなかったものか。あとは自然を過度に綺麗に撮ってない感じが好き。

お話 10
表現 9
映像 8
俳優 8
好み 9
トルツメ

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