このレビューはネタバレを含みます
釘付け。もう何を撮っても様になってしまう監督。
パンフで石橋英子も話していたが、あの黛の水汲みシーンでメインテーマ流れるのは、あまりにも邪な使い方すぎて大悪魔。悪は存在します。
てか良すぎる、音楽が。オッペンハイマー然り終わらないストリングスに弱い。
深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているという言葉がロマンチックで好きなんだけど、まさか木々たちもソレとは。油断ならない。
車内会話の解像度が高すぎて、面白いを超えてキショいとなった。まあ元々こういう会話をキショいと思ってしまうので仕方ないけど。
「汚染て言ったって、都会の水よりずっと綺麗ですよ」のセリフが予告編の時から邪悪ですごい好きだったんだけど、お前のセリフかい。悪はやっぱり存在します。
ラストは衝撃ではあるが、なぜか「えっ！？？」とはならんかったのは、俺もいつの間にか巧の行動原理にシンクロしたからか、巧を覗く時、巧もまたこちらを覗いている。
不穏をもたらす魔法のアスペクト比。
1.66:1
