このレビューはネタバレを含みます
どう言えばいいのかわからないからとりとめなく見聞きしたものを書いていく
終始見せられる美しい(ように見せているがそこに暮らす人間にとってはありふれた景色である)山や川、温かみのある空間
観ている時の私は、グランピング客側の人間で、明らかに映し出される野山をコンテンツとして消費している。うどん美味しそうだなーって感じで
物語を観るのではなく、暮らしを見るような感覚があった。ドキュメンタリーみたいな
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東京からやってくる芸能事務所の2人と長野の人々は対象的で、言葉の紡ぎ方が違う
巧が1番わかりやすいが、彼らの言葉はひとつひとつがはっきりしていた
普段会話する時、そこまで簡潔に話せない。何かを取り繕うように言葉に飾りをつけて話す
悪が存在するとすればあのコンサルは割と悪だろって言いたくもなったけど、生きるためには……なんだよなあ
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タカハシとマユズミは個人的には好きなキャラクターで、仕事だからやんなきゃならんけど、とはいえだるいなあやめちまうかあ…みたいな心情がリアルだし、本当に悪意はないとわかる
コロナ禍が起こしたショックを私たちも実際に見ているから余計に
あの軽薄だけど、嘘でもない感じな、田舎目線腹立つ部分はある。でも人間味があっていい
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そんな感じでみていたらあのラスト、何?
どうしてああなった……?感がすごい
花ちゃんは鹿と間違われて撃たれた?って見えたのだが、なぜ巧はタカハシを手にかけたのかとか描写と行動原理がよくわからない
濱口監督、そういう感じのことするっけ……と最後の最後に困惑させられた。理解力がないから説明が欲しくなるけど、あれは各々答えを出せって感じなのかな、まだ困惑している