歌詞絵の

悪は存在しないの歌詞絵ののネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

◎謎解きのような映画
ラストシーンで一気にそんな印象になった。以下、個人的な考察
・花と鹿の対峙シーンについて
あれは花が鹿に襲われた状況の想像だろう。鹿が彫像のように固まっていたし、野生動物と子どもが向かい合っているのに飛び出していこうとする高橋の行動も不自然だからだ。普通、動物を驚かせないよう急には動かないだろう。
つまり、高橋と匠は倒れている花ちゃんをみつけ、駆け寄ろうとする高橋を匠は静止した。
・匠は何故高橋を襲ったか
それは、匠も"鹿"になったからだ。
鹿は逃げられない状況においては人を襲う。匠もまた自分の放任が招いた悲劇、その罪悪感から逃れられなかった。だから、それを見てしまった高橋を襲うしかなかった。また、手負いの子どもがいる、という点も鹿が人間を襲う状況と一致している。
・そもそも悲劇の原因は、、、
物語において悪役チックに描かれていた高橋と黛らは全く関係ない。
直接手を下したのは、匠と共存している自然(鹿)だし、さらに自然が牙を向いた原因は地元住民がやってたであろう鹿猟だ。
自然も地元住民も彼自身が寄り添うものであり、故に悪は存在しない。ただ、バランスを保とうとした結果なのだろう。
・となると、匠が高橋を襲ったのもバランスを保とうとした結果、、、?
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