shinichiro

悪は存在しないのshinichiroのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

◎ 感情と距離感のバランス感覚、その掴みどころのなさ。

二項対立のように見えて最後は全てを飲み込んでしまうようなわからなさに度肝を抜かれた。

内的な驚きと瞑想の状態を徐々に生涯かけて構築していく、言葉に出して語るのが恐ろしくなる作品。

パンフレットにもでてたけど、やっぱり撮影中もJLGの話が出てたみたいだ!
終わりは鹿だけど、タルコフスキーの'アンドレイ・ルブリョフ'を感じた。ラスト一気に煙に巻く感じはアントニオーニの'欲望'を想起した。
shinichiro

shinichiro