蒼空

悪は存在しないの蒼空のネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

おもしろい映画で、この監督の映画で「2日続けてもう一回見て確認したい」と思った。

時間も106分
短めでよかった。

東京大学文化三類、藝大大学院修士課程、黒澤清に師事
という、頭脳の濱口 竜介監督。
私に、わかるわけがない。

田舎の描写が、どうかな?と思ったが
異形のファンタジーのようなもの、と思う部分も多いので、湧水というか、小川の水を晴れた日に運ぶのも絵的にいいと思うことにする。
色合い、スタイリングなど「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP 」みたいだと思った。

「都会の大手芸能プロが田舎でグランピングやりたい、」これに近いことは東京から2時間で行けそうな田舎ではある話だ。グランピングブームもあと2年もすれば終わるだろう。日本中に安物の小屋を残し、雇用は一時のもので、(多分地元の人間は要らない)テキトーな水道も下水道も浄化槽も放置して、持ち主不明のままで腐って行くだろう。

で、この映画はそこがメインではないみたいで、共存、踏み入れていい境界はどこか、人間関係、自然と動物と人間、とのバランスは?なのかもしれない。

少女漫画に出てきそうな1人だけ目立つ美少女の花ちゃん
ちょっと浮いてた。この子が学童から勝手に帰ってしまうのを、学童指導員は止めない。

便利屋、匠さんはお金には困ってなくて、家もちゃんとしてるから
、収入源が知りたい。
大きい家の区長の駿河息子はチェンバロ弾きという。ここに住んでいるのか?区長はなんの仕事?地主?

高橋さんと黛さんが説明していた時、よくいる顔を覚えられないタイプと思ったが、その後彼らに感情移入してしまった。車での会話。本当に面白い。
介護士をしていた黛さん、それは
それでキツいものをたくさん見てきたのだろう。
高橋さんの中の人、薪割りを外す演技うまい。きっと薪割り上手。

鹿もだけど、最近は熊も出るから花ちゃんは1人で森にいっちゃダメだよ〜。

監督の独特な笑いと、間合い、残酷さは嫌いじゃない。でも、メタファーとかよくわからない。
だから、匠さんの最後の行動はなんのこっちゃ?と思った。

田舎で水の問題は重要
用水路、井戸水、湧水、
勝手なことをしてはいけない。
蒼空

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