このレビューはネタバレを含みます
そもそも生物とは利己的なものであり、それは人間だろうと動物だろうと(さらに言えば自然だろうと)変わらない。それぞれが自分の益となる行動を選択するだけで、ある意味ではそこに善悪という概念は存在しないのかもしれない。そして私たちは時と場合により水挽町の住人になり、芸能事務所の社員になるのではないか。
そんなことを考えつつこの作品はどこに着地するのだろうと思っていたら、まさかの展開に少々混乱してしまった。
"手負いの鹿"とは何を意味していたのだろうか?謎に包まれた不思議な余韻が残った。