観る者誰もが無関係でいられない、
心を揺さぶる物語。
鑑賞中、悪とは何かを常に考えさせられた。
それぞれのシーンでそれぞれの最善(自己利益の最大化)が行われるが、それは誰かにとっての最悪であり、限られた資源を奪い合うゼロサムゲームの資本主義。
水は上から下に流れる。
水挽町の人間よろしく、人類は自然を切り開くことで発展してきた生物である。
各シーンにおいて劇中人物がオフスクリーンとなった後も、静謐な自然が映される様は圧巻。
ラストシーンについては突然の展開であったが、所詮人類は自然を支配できず突然の展開に目を覆いながら耐えるしかないことのメタ?